8/17、主治医が見つかる診療所で腸の粘膜バリアを強化できるレンコンパウダーが紹介されました。[br num=”1″]
2016/4/3にはゲンキの時間で、2017/1/16には、おはよう朝日ですでも紹介されましたね![br num=”1″]
全身の免疫担当細胞の約7割近くは腸に集約されていて、腸の粘液バリアが病原菌から身体を守ってくれています。
つまり、腸の粘膜バリアを効果的に厚くすることで免疫力アップが期待できるというわけです。[br num=”1″]
風邪予防や花粉症の症状を改善したり、アレルギー症状全般を改善したりと、嬉しい効果がいっぱいのレンコン!
そこで、今回はその腸の粘膜バリアを厚くするのに効果的な食材として、レンコンが紹介され、そのレンコンを毎日摂取しやすい形にしたレンコンパウダーの摂取法や作り方も紹介されました。[br num=”1″]
ドライアイやドライスキンなどにもいいようだし、便秘解消にも効果があるようなので女性ならずとも家族全員で積極的に摂取したい食材ですね!
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レンコンで腸の粘膜バリア強化が出来るワケ
埼玉県日高市にある埼玉医科大学 日高キャンパスでレンコンを詳しく研究している臨床免疫学の理学博士で埼玉医科大学教授の和合博士によると、腸の粘膜バリアを厚くしてくれるのはムチンという成分だそうで、レンコンのネバネバした液体の中にムチンがたっぷり含まれているんです。[br num=”1″]
ムチンは人間の唾液や胃液、消化液の中に自然に含まれているのですが、ムチンが腸の粘膜を保護することで微生物の侵入を防ぐバリアの役割を果たしてくれているんです。[br num=”1″]
人間の体はヌルヌルしていませんが、動物でいうと ドジョウやウナギはヌルヌルしていますよね。
あのヌルヌルはまさにムチンを含む防御物質で、ドジョウやウナギはそのヌルヌルで身体を守っているんです。[br num=”1″]
人間の場合は、口から腸までつながる消化管はネバネバの粘膜で守られています。
口や喉の粘膜バリアをすり抜けた病原体は今度は胃で胃酸によって退治されます。[br num=”1″]
しかし、病原性大腸菌O157やノロウイルスなど胃酸に耐える菌もおり、そんな病原体から体を守る最期の砦が腸の粘膜バリアなんです。[br num=”1″]
腸の表面にはヒダヒダの粘膜があり、そこから栄養素を体内に吸収します。
しかし腸の粘膜は病原体などが体内に取り込まれる入り口にもなってしまいます。[br num=”1″]
そこでムチンの出番です!
腸の粘膜を守っているのは粘液ですが その粘液の主成分はムチンで、ネバネバのムチンは腸の中に入ってきた病原体が粘膜に近づく病原体を捕らえ、体内に入るのを防いでくれます。[br num=”1″]
なので、粘液の主成分であるムチンを多く含む食材レンコンを摂取することは粘液を強化して粘膜バリア強化し、さらには免疫力UPにつながるんです。
徳島県の新レンコン
徳島県徳島市では腸の粘膜バリアを厚くするレンコンを生産しています。
レンコンといえば冬の野菜というイメージがありますが、夏場に収穫される新レンコンは冬のレンコンより瑞々しくて柔らかくアクが少ないため、さっぱりして食べやすいととても人気なんだそうです。[br num=”1″]
和合博士によるとレンコンは生で食べるとムチンが効果的に摂れるそうで、生で食べるのに最適な柔らかい夏の新レンコンは特にオススメなんです。[br num=”1″]
そんな徳島県の夏のレンコンならではの料理を教えてもらいました。
一品目は、新レンコンのゴマ風味サラダ。[br num=”1″]
作り方はとっても簡単!
薄く輪切りにしたレンコンを酢水に浸けて、水気を切り、ツナ缶と胡麻ドレッシングを加えてサッと和え、器に盛ったら青じその千切りを少しトッピングするだけ。
長時間水に浸けると大切な成分ムチンが溶け出してしまうため、酢水に浸ける目安は10秒です。[br num=”1″]
2品目は、新レンコンのきんぴら。[br num=”1″]
レンコンを縦切りにして太めの千切りにし、フライパンに油をひかずに千切りにした豚肉を炒めます。
そこに千切りにした人参・半月切りにしたピーマンと太めの千切りにしたレンコンを加えて1分間炒め、醤油を垂らして胡麻をふり入れて味付けすれば完成。
ムチンは熱に弱いので、加熱は短めにするのがポイントです。
レンコンにはムチンのほかにも腸内環境を整える食物繊維やビタミンCも豊富なので、紫外線が気になる夏の夕食のおかずにとっても最適ですね![br num=”1″]
そんなレンコンを2日に一度は食べているというレンコン農家の方々は、ほとんど風邪も引いたことがないそうで、レンコンを購入してくれる周りの方々からも便通が良くなったなどの声を聞くそうです。
毎日摂るならレンコンパウダー
そこで紹介されたのが、最初は農家の方々が自家用として作っていたというレンコンパウダー。[br num=”1″]
レンコンパウダーは、レンコンを乾燥させてから粉状にしたもので、最近ではその健康効果に注目が集まりスーパーなどでも見かけるようになっています。[br num=”1″]
和合博士によると、1日30~40gのレンコンを2週間摂取すれば花粉症改善が期待でき、さらにレンコンパウダーをヨーグルトにふりかけて3か月食べれば、乳酸菌との相乗効果で80%以上の人にアレルギー症状の改善が見られたそうです。
和合博士流レンコンパウダーの作り方
レンコンパウダーを自宅で作る方法を和合博士が教えてくれました。[br num=”1″]
和合博士によると、「現代社会人は粘液の分泌能力が減っているため、ドライスキンになったりドライアイになったり、ドライマウスになったり、便秘の人が増えているため、分泌能力を上げてそういった症状を緩和したければ、ムチンを含む食材を大いに摂取してください。」とのことでした。
- 材料
- レンコン 適量
【作り方】
- レンコンを皮付きのまま、2~3mm程度の厚さの輪切りにする。
- 2~3日天日干しする。
- 十分に乾燥したらフードプロセッサーなどで細かく砕いて粉末状にすれば完成!
自分で作るのはちょっと面倒・・・、天日干しできる場所がない・・・という方はレンコンパウダーは市販されているので、こういった商品を活用するのも手ですね。[br num=”2″]
村上祥子流・レンコンパウダーの作り方
レンコンの1日の摂取量の目安は生の場合で100gで、レンコンパウダーなら大さじ1で生のレンコン100g分を摂取できます。[br num=”1″]
レンジを使わず、自然乾燥で作る場合は、レンコンを皮付きのまま1㎝厚さの輪切りにし、クッキングシートを敷いたザルやお盆の上に並べ、日当たりのよい場所で1週間ほど完全乾燥させます。
- 材料(パウダー100g分)
- レンコン 1kg
【作り方】
- レンコンを洗って水気を取り、皮付きのまま2~3㎜厚さの輪切りにする。
- 耐熱皿にキッチンペーパー3枚を少しずつ重ねて少しはみ出すように敷き、①を重ならないように並べる。
- ラップをせずに、600Wの電子レンジで100gにつき2分加熱する。
- 加熱したら取り出して、乾いたキッチンペーパーで押さえて水気を取る。
- ②~④を繰り返して全てのレンコンを加熱して水気を取ったら、クッキングシートを敷いたバットに並べ、室内に1~2日置く。
- 色が濃く、カラカラになるまで乾燥したらミキサーなどで粉末状にし、保存容器やジッパー袋に入れ、冷蔵保存する。
※冷蔵で約半年保存できる。
レンコン湯の作り方
レンコン農家の酒井さんのお宅では自家製のレンコンパウダーを使って、レンコン湯を飲んでいるそう。
そこで、レンコン湯の作り方を教えてくれました。[br num=”1″]
ムチンは熱に弱いので日本茶を入れるときのように70℃程度に冷ましたお湯で作るのがポイントで、健康効果も期待でき、しかも美味しく出来上がるそうです。[br num=”1″]
ご夫婦で毎日1杯、レンコン湯を飲んでいる酒井さんの奥さんは、「咳が出始めた時や風邪の初期に子供にも飲ませやすいので使っています。」と話し、ご主人も「予防にはなっていると思いますね。」と話していました。
- 材料
-
レンコンパウダー 大さじ1
砂糖 少々
70℃程度に冷ました湯 適量
【作り方】
マグカップにレンコンパウダーを入れ、お好みで砂糖を加えたら お湯を注いで完成!
レンコンパウダー活用法
徳島市内の食堂でもレンコンパウダーは活用されていました。[br num=”1″]
ひと口大に切った野菜(ナス)を鍋に入れ、続いて豆腐をサイコロ状に切って鍋の中へ。
このまま水などは加えず野菜に軽く火を通します。
そしてある程度火が通ったところでレンコンパウダーを投入。
レンコンパウダーを投入したら鍋の温度を下げるため、だし汁をすぐに注ぎます。
ポイントは先に野菜に火を通しておき、レンコンパウダーはあとから入れること。
そのあとも沸騰させないように注意し、ダシ汁が温かくなったところで味噌を溶けばレンコンパウダー入り味噌汁の出来上がり。[br num=”1″]
こちらのお店では他にもルーにレンコンパウダーをたっぷり混ぜた夏野菜カレーやレンコンパウダーをまぶした豚肉と野菜の味噌炒めなど様々な料理にレンコンパウダーを活用していました。[br num=”2″]
更にレンコンパウダーは毎日の食事にちょい足しもできます。
サラダの上にささっとふりかけたり、そうめんならすりゴマの代わりに薬味として使ったり、ヨーグルトにトッピングするのもお勧め。[br num=”1″]
他にもお漬物にふりかけたり、お味噌汁にふりかけたり、納豆に加えたり、ハンバーグや肉団子のを作るときにタネに加えたりなどアイデア次第で何にでも使え、レンコンパウダーにはオリゴ糖が含まれているため甘みは少しありますが、ほとんど味はないため、料理の味はほぼそのままにムチンを効果的に摂ることができます。
レンコンパウダーを使った・ほうれん草のおひたしレシピ
村上祥子さんのレシピです。
- 材料(2人分)
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ほうれん草 1/2束(150g)
れんこんパウダー 小さじ2
しょうゆ 小さじ1
削りかつお 少々
【作り方】
- ほうれん草は熱湯で色よく茹で、冷水に取って、水気を絞り3㎝長さに切る。
- ボウルにを移し、れんこんパウダーをふり入れて混ぜ、しょうゆを絡ませる。
- 器に盛り、削りかつおをのせたら完成!
レンコンパウダーを使った もやしのシャキシャキ炒めレシピ
村上祥子さんのレシピです。
- 材料(2人分)
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もやし 300g
卵 1個
れんこんパウダー 小さじ2
サラダ油 大さじ2
ウスターソース 大さじ1
しょうゆ 小さじ1
【作り方】
- サラダ油を入れて熱したフライパンで、割りほぐした卵をさっと炒めて取り出す。
- ①のフライパンにサラダ油大さじ1を足し、もやしを少ししんなりするまで中火で炒め、れんこんパウダーをまぶす。
- ウスターソース、しょうゆで調味し、①の卵を戻して、ひと混ぜしたら完成!
レンコンパウダーグラタンレシピ
村上祥子さんのレシピです。
- 材料(2人分)
-
牛乳 300cc
れんこんパウダー 大さじ2
バター 大さじ2
塩、こしょう 各少々
マカロニ(乾燥) 50g
むきえび 100g
マッシュルーム水煮(スライス) 50g
玉ねぎ(薄切り) 1/2個
バター 大さじ2
塩・こしょう 各少々
パセリ(みじん切り) 適量
粉チーズ 大さじ2
【作り方】
- 耐熱ボウルにレンコンパウダー、バター大さじ2を入れ、電子レンジ600Wで1分加熱する。
- 取り出して混ぜ、牛乳を加えて溶きのばし、塩コショウをして電子レンジに戻して4分加熱する。
- フライパンにバター大さじ2を溶かして玉ねぎを炒めたら、マッシュルームと海老、茹でたマカロニを加えて炒め、塩、こしょうして②に加える。
- バター(分量外)を塗った器に③を流し入れ、パセリと粉チーズをふり、230℃のオーブンで表面がきつね色になるまで焼いたら完成!
レンコンパウダーハンバーグレシピ
村上祥子さんのレシピです。
- 材料(2人分)
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豚ひき肉 200g
にんにく 2かけ(みじん切り)
れんこんパウダー 小さじ2
塩 小さじ1/2個
こしょう 少々
サラダ油 小さじ1
レモン 1/2個
【作り方】
- ボウルに豚ひき肉、ニンニク、レンコンパウダー、塩、こしょうを入れて粘りが出るまで混ぜる。
- 2等分してハンバーグの形に整える。
- 温めたフライパンにサラダ油をひき、②を並べ入れ、フタをして中火で4分焼く。
- 裏返し、再びフタをして弱火で4分焼く。
- 器に盛り付け、レモンを搾ったら完成!