11/28、教訓のススメで病院食レシピ本がバカ売れ!人気の病院食をチェックという企画がありました。
2015/4/14には、朝の情報番組とくダネ!でも病院食の特集があったので、その情報も織り交ぜて記事を更新しました。
今、病院食のレシピ本が売れに売れまくって大ヒットになっています![br num=”1″]
かつては病院食というとマズイ・薄い・選べないとマイナスイメージが強かった病院食でしたが、近年病院食を改善する病院が増加。健康的にカロリーを抑え、しかも美味しいというコンセプトが評判となり、ついにはあの味を家庭でも作りたいという患者さんからの声を受けてレシピが出版されるようになったんだそうです。[br num=”1″]
とくに生活習慣病を気にする人たちに大人気になっていて、中には累計30万部以上売れた病院食レシピ本もあるんだとか![br num=”1″]
三國シェフが料理を監修している病院の病院食なんて、こんなに豪華で病院食と言われないと絶対分かりませんよね!それなのにスゴイ低カロリー!!
そこで松本伊代さんと渡部健さんが美味しいと話題の病院食をハシゴすることに。
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東京高輪病院の病院食
まず1軒目に訪れたのは東京高輪病院で、この病院が出版しているのは「500kcal台のけんこう定食」というレシピ本。
日本一おいしい病院食との呼び声が高くレシピ本も8万部も売れているんだとか。[br num=”1″]
また高輪病院は、病院食を美味しくしたパイオニア的存在でもあります。さらにこの病院では2階にあるレストラン「たかなわ」で患者さんと同じメニューの病院食を食べることもできます。二人もこのレストランで食事することに。[br num=”1″]
レストランの券売機には糖尿ダイエット定食、けんこう定食、高血圧定食、腎臓病定食の4種類の定食があり、ご飯も普通・マンナンライス・低たんぱくごはんと種類が3つもありました。病院の方に伺ったところ7:3の割合で一般の人の方がよく利用されるんだとか。[br num=”1″]
伊代さんは内臓脂肪が意外とあって炭水化物をあまり取らないように言われているとのことで糖尿病ダイエット定食をチョイスし、渡部さんは「けんこう定食」をチョイス。[br num=”1″]
糖尿病ダイエット定食の内容はマンナンライス、トマトとアボカドを挟んだ焼きとんかつ、柿と人参のシーザーサラダ、車麩のオニオンスープと量もたっぷりに見えましたがカロリーはたったの560キロカロリーで塩分も3g台と減塩![br num=”1″]
一般的なとんかつ定食と比べるとカロリーも塩分も大幅ダウン!これは嬉しいですよね!しかもかなり美味しそうでした。[br num=”1″]
焼きとんかつは油で揚げずにオーブンで焼いているのだそうで、調理のポイントはカロリーを抑えるためパン粉を茶色くなるまで炒め、それをトマトとアボカドを包んだお肉にまぶし200℃のオーブンで約10分焼きあげています。[br num=”1″]渡部さんのけんこう定食もレタスの玉子チャーハンやエビチリ、サラダ、スープがついて500キロカロリー台。[br num=”1″]
チャーハンも塩分を控えているのに美味しい!何でですか?と聞くと、塩分を控え味が薄くなる代わりに香辛料のオレガノを使って風味を出しているため塩気が少なくても味がしっかりして感じるんだと思うと言っていました。[br num=”1″]
確かに塩分を控えても味をしっかり感じさせるためには唐辛子やターメリックなどの香辛料をその分使うようにするといいって聞いたことがあります。オレガノもいいんですね~!
渡部さんが伊代さんに、どうですか伊代さんもご家庭でこういうのと言うと、「私いまイチからちゃんとして本を出すんです。私でもできるよっていう料理本を。」というわけで、ここでまさかの告知が入りました。
四谷メディカルキューブの病院食(三國シェフ監修)
2軒目に訪れたのは四谷メディカルキューブでこちらの病院が出版しているのは「美味しすぎる健康食レシピ」というレシピ本。こちらの病院の病院食はなんとフレンチ!しかも監修しているのはフレンチ界の巨匠と言われる三國清三シェフなんです。病院でフレンチなんて夢のようですね、信じられない![br num=”1″]
そしてお昼の献立をいただいたのですが、それがすごく豪華で本当にレストランで食べるフレンチのような見た目でした。[br num=”1″]
メインは季節の野菜と牛ほほ肉を煮込んだ牛ほほ肉のラグーで小松菜のカッテージチーズ和え、自家製の焼き立てパン2種、玉ねぎと水菜のスープ、りんごのジュレがけ、紅茶がセットになっていました。すごく豪華でしたがカロリーはたったの523キロカロリーで塩分も2.7gというから驚きです。[br num=”1″]
牛ほほ肉のラグーを食べた伊代さんは「ほっぺたが落ちる~♪」ととても満足気。この牛ほほ肉のラグーの調理のポイントは牛肉の表面を焦がして肉の旨みを閉じ込め、その後、野菜や赤ワインとともにオーブンに入れ約3時間煮込み、一晩寝かせて味を染み込ませるんだそうです。[br num=”1″]
このフレンチを出すようになってから入院する患者さんの退院が早くなったそうで美味しいものを食べると元気になって早く退院できるんじゃないかと三國シェフは言っていました。[br num=”1″]ちなみに四谷メディカルキューブ内のミクニ マンスールというレストランでも低カロリーで美味しいコース料理を味わえるんだそうですよ。
三國シェフ 塩分・調味料を減らすテクニック
三國シェフが、わずかな塩分で美味しく作るためのポイントを教えてくれました。
そのポイントはグルタミン酸(ホールトマトなど)とイノシン酸(かつお節だしなど)とグアニル酸(シイタケ類)を使うこと!
これらを一緒に使うと旨味が8倍になるので、その組み合わせを使って料理を作ると塩分控えめでも美味しいそうです。
この組み合わせだけでスープになるのもいいですね!
また、調味料を減らすテクニックとして肉を焼いたフライパンに昆布・かつお節だし、赤ワイン、塩少々を入れ煮詰めることで少ない調味料でも味が凝縮され美味しくなるそうで、煮詰めた後、焼いておいたステーキを煮詰めたタレに絡めれば調味料は少ないのにしっかり味の感じられるステーキが楽しめます。
今はこんなに素敵な病院食を出している病院が多いんですね~!毎日こんな美味しそうなご飯が出たら私だったら退院したくなくなっちゃうかも。(なんて縁起でもないですね(^_^;))[br num=”1″]
ちなみに病院食レシピ本の売れ筋は、上の2つの病院の本もそうですが以下のものが今一番人気があるようです。[br num=”1″]
松島病院 大腸肛門病センターの病院食
横浜にある松島病院 大腸肛門病センターは全国から痔の患者さんが集まる病院。
こちらの病院の病院食のこだわりは、痔の場合、便の中に含まれる水分の量が大事でその水分を便の中に抱え込んでくれるものが食物繊維なので食事の中に繊維を増やすことから始まるそうです。[br num=”1″]
そんな腸専門病院である松島病院で出版しているのが、お腹すっきり快腸レシピ。
ダイエット、アンチエイジング、免疫力アップにも効果があるという快腸レシピは最近注目されている腸内環境を整えるのにもピッタリですよね!
1日に必要な食物繊維は20g
一日に必要な食物繊維量は20gなので、つまり1食あたりおよそ7g摂ればいいということになります。
食物繊維を多く含むのは野菜・きのこ類・乾物ですが中でも最も食物繊維が多いのはキクラゲ!
松島病院ではこの料理にはこの具材という固定観念を持たず自由な発想で色々な料理に食物繊維を織り交ぜており、考えられたレシピは「美味しかったので退院後も家で作りたい」と患者さんから絶大な支持を集めています。
慈恵大学病院の病院食
慈恵大学病院は大麦を使った病院食が特徴で大麦を使うことで血糖値を抑えた病院食を提供していて、レシピ本も出版されています。
大麦を使ったレシピを考えているのは管理栄養士と調理師からなるプロ集団「チーム大麦」。
慈恵大学病院では大麦を春巻きの具材に使ったり、ミートソースの具やスープの具に使ったりととにかく色々な料理に取り入れています。
大麦のβ-グルカンの効果
大麦に多く含まれる栄養素はβ-グルカンといい、白米を食べた場合、血糖値は食後急激に上がりやすいのですがβ-グルカンを一緒に摂ると血糖値は緩やかに上昇してくれます。[br num=”1″]
血糖値の急上昇は病気の原因になりやすいので、血糖値を緩やかにあげるのはとてもいいことで糖尿病の予防やメタボの解消、免疫力の向上にも効果が期待されます。
慈恵大学病院では米粒麦、押麦、もち麦の3種類を使っていて、中でも もち麦はβ-グルカンを最も多く含んでいます。
もち麦はその名の通りモチモチとした粘りのある食感が特徴で他の麦に比べ腹持ちも良いです。
麦飯の炊き方
通常通り白米を炊くところまでお釜を準備したら大麦と水を1:1の割合で加えるだけ。
大麦1合を加えたとしたら水も1合分追加という感じです。
慈恵大学病院の場合、白米7に対し麦3の割合で炊いているそうです。[br num=”1″]
また麦を茹でてラップに包んで冷凍保存しておけば、いつでもおかずに加えることが出来て便利だそうです。